数年前から「終活」という言葉を耳にするようになった方も多いと思います。
また、「終活」に関連し、書店などで「エンディングノート」を見たことがある方もいらっしゃると思います。
私が相続診断士として認定を受けている相続診断協会では「笑顔相続ノート練習帳」と「笑顔相続ノート」の記入をお勧めしています。
「練習帳」の方は、自分の大切な人に向けたメッセージを記入する、自分に関わる人間関係を整理する、もし余命1年と宣告された場合何がしたいか考える、など、「終活」を初めて考える方向きの内容です。
「笑顔相続ノート」は、自分の出生から学生時代、社会にでてからを振り返ることから始まり、今後介護が必要となった時、延命治療が必要となった時どうしたいか、そして葬儀や遺言についてを記入していきます。
最後に具体的に家系図を作ってみたり、財産を一通り書き出すことで現状を把握してみるといった内容です。
私はまだ終活を考えたことはありませんし、できれは今までの人生の倍くらいは生きたいと思っていますが、自分で書いてみないとお勧めすることもできないと思い、「笑顔相続ノート練習帳」と「笑顔相続ノート」を書いてみました。
実際に書いてみると、今の自分があることは両親や家族、周りの多くの方々のおかげだということがよくわかりました。
また、自分が本当に大切なものは何か、これから先の人生をどう生きて生きたいのかなど、忙しい毎日ではなかなか考えることのできないことを考える良い機会になりました。
「終活」、「エンディング」という言葉は人生の終わりをイメージしてしまいますが、エンディングノートを書くことで今までの人生を振り返り、これから先の人生をより豊かなものにすることができると思います。
そして、エンディングノートを書く過程でやはり法的効力のあるものを残したいということであれば、遺言書を作成するのがよいと思います。
相続や遺言について考えるのは少しハードルが高いな、と思われる方は気楽な気持ちでエンディングノートを書いてみてはどうでしょうか。
当事務所でもご用意しておりますので、お気軽にお問合せ下さい。